「匂い」と「記憶」
こんにちは。
岡山リハビリ&トレーニングセンターの山之内です。
みなさん、この時期に金木犀の匂いがしてくると「懐かしいな」と思うことはありませんか?
昔、金木犀の匂いの中遊びまわっていた記憶が蘇る方も多いと思います。
その他でも、匂いにより懐かしい記憶を思い出すきっかけになることも多いのではないでしょうか?
実は、こうした匂いにおける現象を「ブルースト効果」といいます!
これは、五感の中で「嗅覚」は一番記憶に残ると言われているからです。
ではなぜ、「嗅覚」は記憶に残りやすく思い出されやすいのでしょう?
それは、嗅覚が脳へ伝わるまでの道を見るとわかります。
「匂い」が脳まで伝わるためには、まず、鼻の奥の嗅細胞で「匂い」を感じ取ります。
その後、匂いのイメージを作る「嗅球」に伝わり、扁桃体・海馬などの記憶や好き嫌いなどの感情を司る「大脳辺縁系」を通ります。
そして、脳へ届けるために情報をまとめる「視床」を通り、「大脳」へと伝達されます。
この「大脳辺縁系」を通った際に、扁桃体や海馬などで感情や記憶が蘇るため、思い出されやすいということです。
記憶と深く関係する認知症の中にアルツハイマー型認知症というものがあります。
このアルツハイマー型認知症は、記憶を司る海馬のある側頭葉が小さくなってしまう病態です。
そのため、初期症状として記憶障害が起こるずっと前から「生ごみの匂いが気にならなくなった」など嗅覚の障害がみられるといった報告もあり、嗅覚障害が認知症の早期発見につながると期待されています。
近年では、前述した匂いと記憶の関係からアロマテラピーによる認知症予防も期待されています。
匂いにより、「快・不快」や「懐かしい」などの感情変動することが認知機能維持にとても重要なんですね。
いかがでしたか?
本日は「匂い」と「記憶」について解説させていただきました。
お気に入りの匂いのアロマを部屋で使用してみるの脳にはいいかもしれませんね。
ちなみに私は、「ホワイトムスク」の匂いがお気に入りです(^^)
本日も通常通り営業しております。
ご連絡お待ちしております。