片麻痺で食事を行う注意点

2022/01/01 コラム

片麻痺になったら、食事をする時にどんなことに気を付ければよいのでしょうか。
ここでは、片麻痺での食事法や注意点を紹介します。

▼片麻痺とは
片麻痺とは、左右どちらかの体に麻痺が起こる症状の事です。
右脳、左脳の神経障害により起こります。
右脳だと左側、左脳だと右側の体が麻痺してしまいます。
右麻痺と左麻痺ではそれぞれ特有の症状もあります。
・片側の手足のしびれ、顔半分の麻痺
・視野が狭くなる(麻痺している側の視野)

▼片麻痺の原因
・脳卒中
・脳梗塞
・くも膜下出血
・慢性硬膜下血腫
など、脳に関わる病気や事故によって片麻痺が出る場合が多くあります。

▼食事の注意点(食事を自分で摂れる場合)
■足の裏をしっかりと床につける
床に足を付けることで前傾姿勢を摂ることが出来ます。
顎が上がったりしていると、高齢の方など誤嚥に繋がります。
■スプーンや皿を工夫する
手や身体を動かしにくい場合は、握りやすい太目なスプーンにしたり縁に角度のついた皿にすると取りやすくなります。
■体を固定させる
食事中に体が傾く場合は、介助者に支えてもらうかクッションなどで身体を固定させます。
■食べ物は、麻痺と反対側から
食べ物を口に入れる時は、麻痺がない側から入れましょう。
噛んだり、飲んだりがしやすいように非麻痺の側から取ると良いです。

▼食事のためのリハビリ
麻痺がない状態で食事を行うときはは何気なく自然に行っていますが、実は食事を行う工程は沢山あります。
■食事を認識
■食事の場所を確認
■箸やスプーンを選び、持つ
■食べ物を取り、口に入れ、食べる
麻痺側の手を使うのが難しい場合、反対側で練習するのもリハビリの一つです。

▼まとめ
片麻痺があっても、自分で食事を行えるようになるにはやはりリハビリが必要不可欠です。
体や指先をスムーズに動かすことが出来るように注意点に気を付けながらリハビリで改善させましょう。