歩行困難になったときの訓練について

2022/05/01 コラム

病気によりベッドで寝たきりの時間が続くと、筋肉量が低下し、歩行が困難になってしまうことがあります。
また、病気の後遺症から体が思うように動かせなくなる場合があります。
では、歩行困難になったときにどのような訓練を行うのでしょうか?
今回は、リハビリテーションで行われる歩行訓練を紹介いたします。

▼歩行困難になったときの訓練
リハビリテーションには、様々な専門知識を持ったスタッフが在籍しています。
各専門のスタッフが話し合いながら一人ひとりに合わせたトレーニングメニューを計画、提案します。

■関節可動域訓練
無理のない範囲で関節の曲げ伸ばしを繰り返して、関節の可動域を広げるストレッチを行います。
理学療法士が筋肉や靭帯、血流など原因や痛みについても確認していきます。

■立ち座り訓練
立ち上がることが困難な場合には、立ち座り訓練を行います。
立ち座り訓練には、筋力強化の目的があります。
また、バランス機能の改善にも繋がります。

■平行棒歩行訓練
体を平行棒で支えながら歩行する訓練です。
腕、脚全体の筋肉を鍛えることができます。
また歩行器で訓練を行うこともあります。

■階段歩行訓練
まっすぐ歩けることに慣れてきたら、階段の上り下りの訓練を行います。
筋力強化に加えてバランス強化も兼ねています。

■バランス訓練
平行棒で全身を支えながらバランスディスクに乗ってバランス感覚を鍛えます。

▼まとめ
歩行訓練は、体だけでなく心のケアも大切です。
屋外の空気を味わいながらの歩行訓練もリフレッシュになりますよ。
症状を少しでも改善させて、元の生活を取り戻すことがリハビリテーションです。
状態や痛みによって最適なトレーニングメニューが異なりますので専門家のもとで無理なく続けていくのが理想ですよ。